河南省を往く44
いや〜暑い。30度近くあるんじゃないかという気温だ。あんまり暑いんで帰りに何処か寄って見て行こうという意欲が無くなり取り敢えずホテルに帰って仕切り直しとする。
さて今日は、あさイチで打車すると感じの良い優しげな兄ちゃんが運転して函谷関歴史文化旅游なんとかいう所を目指して行く。到着して入場券のコードスキャンして75元也を払おうと思ったが、実名認証ではねられる。中国人の身分証番号を求めているのでガイジンは対象じゃないのだった。ここでいつも躓く。だがいいこともあって、入場券売り場でパスポート見せたらなんとか言われて券を渡された。「えっ、お金まだなんですけど・・・」
どうやら免費入場で扱われるらしくガイジンには優しいシステムになっている。5年前に安陽の文字博物館に行ったときもそうだった。理由は定かではないがありがたいです。
ここは弘農河のさらに支流の河岸段丘に切れ込んだ細い道に関門を付けたような場所である。周りを見回すと川に面した地形が切り立った崖になっていて複雑に重なり合っているその崖がずっと両岸に続いているわけだ。一目見ただけでコレは軍隊が乗り込んでどうにかしようとしたら絶対トラブルになると思う。そういう困難さを予想させる地形だ。
ここからが大事なところで、君が兵隊だったらこの地形に攻め入るとしたら「勘弁してほしいわ」ってなるのが正常だと思う。現場を預かる大隊長クラスでも「こりゃ本気なのかいな?」って疑問を持つだろう。なにしろ兵の命を預かるワケだから。
しかし将軍は発想が違う。ここはぜひ理屈を付けても攻略の機会を得たいものだと思うのである。自分の軍功になるからね。その下の参謀も「軍司令官がああいうのであれば、一つ研究してみようか」と考えるものなのだ。ね、たまんないだろう?
こういう色々な思惑が入り乱れて戦争が遂行されていく。それが戦争というものだ。
暑いときはコレだ。「密雪冰城」。人気No.2のレモネードを頼む。なんか言われたんだがわかんないやって顔をするとスマホに氷入れるかって書いてくれた。こういう時こそアレを出すときだ。親指立てて「中!」と叫んだら少しウケた。