imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

2024-01-01から1年間の記事一覧

河南省を往く67

今回使用したネットワーク環境は中国聯通の「中国本土・マカオ30日データ通信カード」というもので12GB5Gで30日使用可能というもの。Amazonで1800円くらいで購入したものだ。結果、12日の旅行期間は十分に間に合った。洛陽から日本の会議にzoomで参加したが…

河南省を往く66

さて、前回の「河南省を往く」から帰国して三週間になろうとしているが、次の「続・河南省を往く」に向けて新しい旅程が作られつつある。 現在確定している日程は8月16日~25日の約10日間。基本的には今回行った「河南省を往く」の落ち穂拾い的な旅になる。 …

河南省を往く65

今回の「河南省を往く」で見落としたところをリスト化する。 運城(山西省)の解塩池の全周が見える場所に行くべきであった。 運城(山西省)にあるという関帝廟 運城(山西省)の池神廟 陝県の三角山 霊宝の函古夹辅 洛陽 古墓博物館 禹州 鈞窯博物館 こん…

河南省を往く64

実はコロナ前の訪中、正確には訪河南省だがその経験にこりて、というのはスマホ決済がガイジンには使えなかったために街を歩いていて相当不便をさせられたために窮余の一策として「銀聯カード」の作成を試みたことがあった。 無料で銀聯カードを作ってくれる…

河南省を往く63

全く関係ないんだが、最近windowsを使用している最中に「ブブブ」というか「ザザザ」というか、そういうノイズとともに動画が一瞬とまったり、動画再生時以外も一瞬動きが止まったり、重い負荷をかけているときにはそのソフトが落ちてしまう事態が続いていた…

河南省を往く62

最終日、上海のことを書くのを忘れていた。もう上海なんで河南省を往くでもないんだが、翌日は飛行機が12時発の関空行きなので、朝8時にはホテルを出たい。磁気浮上型のリニアモーターカーにも乗ってみたいで夜遊びもせずに早く寝ることにした。 ただ、夕飯…

河南省を往く61

帰国して一週間。途中に青森行きを挟んで今日に至る。今回の旅行で必要とした経費をざっと計算してみた。往復の航空運賃、中国内の航空運賃、中国の鉄道運賃で約10万円にホテル代が7万円といったところ。その他タクシー代・食費・お土産代などに6万円程かか…

河南省を往く60

拙ブログも60回を数える。飽きっぽい性格だがよくぞ続いたと我ながら呆れる次第だ。 今日は河南省開封市理事庁街を訪れた際に、理事庁街小学付近でお店を開いていたyoutuber「菊城探味」氏に紹介して頂いた民間芸術博物館を開いている張俊濤氏(汴京灯笼张)…

河南省を往く59

老境と医者通い 帰国後一夜明けてぼーっとしたまま過ごしている。気づいたら歯科医に行く時間。愛車の軽トラを駆りお土産のジャスミン茶を持って参上。 出国直前になって痛みだした歯だが、急遽治療していただき、痛みも無くなって旅に出ることが出来た。こ…

河南省を往く58

本日正午に中国を離れ帰国しました。とりあえず二週間も家を空けてしまったので、免税店で留守を預かる家人にお土産をと思ったのだが、ディオールとかそんな化粧品の店に入ったらいっぱい商品はあるんだが値札が無いじゃん。いくらすんの?これ。 値段を気に…

河南省を往く57

もう間もなく河南省を離れ、錫山県、江蘇省に入る。車窓の外は曇りだがただ曇っているというだけではないただ事ではない視程の悪さで、スティーブン・キングの小説にあった霧の中から異世界の怪物が人を襲うみたいな怖さがある風景だ。 などと言っている間に…

河南省を往く56

劉清霞記念館を見て開封北駅に向かう。記念館の向かいに劉少奇記念館もあるんだが、改修とかで閉鎖中。毎日公安のパトカーが止まっているのは何故。そっと写真撮って道を渡り劉清霞記念館に入る。幼稚園児がたくさん参観に来ていた。 あ、劉少奇は1980年に名…

河南省を往く55

今タクシーの中で書いてるんだが、開封の城内の道は狭くて激混みに混み合う。その要因は先ず古い街並みの再開発が困難なこと、それから城壁が残り城門をくぐらなければ外に出られないということだと思う。とにかく大きな街はすなわち古い暦がある街なので、…

河南省を往く54

毎度つまんない旅の記録を読んでいただいているわけだが、皆さんの貴重な時間を浪費させているようで心苦しい。しかしvisa無しでの渡航が出来ない今の中国の旅行事情をお伝えして訪中を今後考えている方の参考の一つにでもなれば望外の幸せというものだ。 さ…

河南省を往く53

開封のホテルを出て、北に歩くと劉少奇記念館などがある。しかしここも開いていない。さて、劉少奇は名誉回復したんだっけか。よくわからず。後で調べる。 って調べたら俺が初めて訪中した1980年に名誉回復していた。 迷惑考えずに押し掛けたら悪いよなと思…

河南省を往く52

今朝は久しぶりに焦った。高鉄発車時刻の1時間前に行動を起発し、ホテルから洛陽龍門の高鉄駅まで車を手配したまでは良かったが、走り出した車が通る街道の交通信号が目前で尽く赤に変わる。信号のタイミングが悪いとか、つながりがサイアクとかそういう状態…

河南省を往く51

今日の洛陽は予報では26℃まで上がるらしい。そういう予報が出ている。しかし毎日のことなんだが、「大気質」の項目に「大きな健康被害あり」と剣呑な文句が並んでいる。これは西安に入った頃から毎日出ている健康被害予報なのでもうあんまり気にならないが、…

河南省を往く50

現代公主考 いよいよ50回目。というかまだ50回だけど。 拙い文章を読んでいただけるだけで有り難いのだが、なにせタクシーや汽車の中で書いてるので誤字脱字が多いと思う。お許し下され。 今夜は正統派のホテルでまともな夕飯を摂った。地元の菜2品とビール3…

河南省を往く49

今日は日曜日。観光都市洛陽は大変なにぎわいで、多くの女性が漢服を着て街中を闊歩している。俺は昨晩洛陽の中心地にある中州国際飯店に投宿した。多分1950年代にロシア人技術者を泊めるためか、その後に外貨獲得のために建てられたか、そういう匂いのする…

河南省を往く48

新安県に到着し、早速得意のアプリで車を呼んだが、この駅は駅前と言っても狭く曲がった道が通るばかりのローカル駅だ。電動バイクや三輪自動車を巧みに避けながら車はやって来た。それに載せてもらい今日最後の見学地「漢函谷関」へと入っていった。 ここも…

河南省を往く47

新安県までの車内。1号車の5番という最前部の席を確保したと思ったら機関車がいない。一番後ろの車両、席であった。窓際の俺の席は若いカップルに占拠され動じる気配が無いので、苦笑しつつ席側の空いた席に座らせていただく。いよいよ函谷関を拔けて中原の…

河南省を往く46

中国入りして1週間が経った。労働者であれば公休日なのだが無職老人は関係ない。だが身体はその頃の習慣を覚えており、そろそろ疲れが出てくる頃だろう。今日は移動日としたいので、霊宝駅へと急ぐべきだが、その前に秦嶺山脈に少し入った頃城村へと寄り道を…

河南省を往く45

函谷関歴史文化旅游区のことをすこし書こう。新しく整備されたテーマパークといった施設で、古びたところは全くない。奥行きがあり、奥まで歩くのが大変ならば数人乗りのバッテリーカー(電瓶車)が待っている。てくてく歩いて行くと遊歩道のようになってい…

河南省を往く44

いや〜暑い。30度近くあるんじゃないかという気温だ。あんまり暑いんで帰りに何処か寄って見て行こうという意欲が無くなり取り敢えずホテルに帰って仕切り直しとする。 さて今日は、あさイチで打車すると感じの良い優しげな兄ちゃんが運転して函谷関歴史文化…

河南省を往く43

霊宝市2日目となる。ここは以前は虢略と呼ばれた地であったが、旧霊宝県がここに移動したため地名も変わってしまった。この地域の中心地であり大きな都会である。山月記に出てくる李徴が引退して詩作にふけったなどと言われてもピンと来ない。 この街の霊宝…

河南省を往く42

いよいよ河南省に入って来て本番の「河南省を往く」になってきた。旅も半分近くを過ぎ、毎日15,000歩ほどは歩いている。今日もたいがい歩いたが、ぐっすり眠ったので疲れもほどほどである。 寝入る前に今日の遠足で購入した「道口焼鶏」を一羽むさぼり喰らっ…

河南省を往く41

本村少将の死 北支那方面軍第1軍第69師団歩兵第59旅団長本村少将(戦死後中将に進級)は一号作戦の過程で発動された霊宝会戦の中で戦死した。旅団長の死とはどういう事なのだろうか? 戦史には、虢略の西北方の営田にて地雷により戦死を遂げたとある。まさか…

河南省を往く40

そうこうするうちに懐かしの客車が入って来た。成都西発、青島北行の直達Z316の渭南―霊宝を部分乗車することになる。軟臥車はほぼ満席で本数が減った分利用者密度は上がっているのかも知れない。 列車は隴海線を中原目指して駆け下りていく形になろうか。鉄…

河南省を往く39

いちど西太線を西安方向に逆戻りして黄河を再び渡り陝西省渭南市に入った。渭南北駅から在来線の渭南駅に白タクで移動。ゆんべ奮闘して微信支付が使えるようになったので、少しは心強い。微信のコードスキャンがしばらくわからず白タクのおっちゃんとあれこ…

河南省を往く38

まだ山西省にいる。運城の塩湖は見たし、次は高校漢文で出てきた鹳雀楼(かんじゃくろう)に行くことにする。駅で客待ちしてた運転手のおっちゃんに連れて行ってもらったが鹳雀楼というと日本人かという。それくらい多くの日本人が来ているのだろうが、今日…