imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

河南省を往く50

現代公主考 いよいよ50回目。というかまだ50回だけど。 拙い文章を読んでいただけるだけで有り難いのだが、なにせタクシーや汽車の中で書いてるので誤字脱字が多いと思う。お許し下され。 今夜は正統派のホテルでまともな夕飯を摂った。地元の菜2品とビール3…

河南省を往く49

今日は日曜日。観光都市洛陽は大変なにぎわいで、多くの女性が漢服を着て街中を闊歩している。俺は昨晩洛陽の中心地にある中州国際飯店に投宿した。多分1950年代にロシア人技術者を泊めるためか、その後に外貨獲得のために建てられたか、そういう匂いのする…

河南省を往く48

新安県に到着し、早速得意のアプリで車を呼んだが、この駅は駅前と言っても狭く曲がった道が通るばかりのローカル駅だ。電動バイクや三輪自動車を巧みに避けながら車はやって来た。それに載せてもらい今日最後の見学地「漢函谷関」へと入っていった。 ここも…

河南省を往く47

新安県までの車内。1号車の5番という最前部の席を確保したと思ったら機関車がいない。一番後ろの車両、席であった。窓際の俺の席は若いカップルに占拠され動じる気配が無いので、苦笑しつつ席側の空いた席に座らせていただく。いよいよ函谷関を拔けて中原の…

河南省を往く46

中国入りして1週間が経った。労働者であれば公休日なのだが無職老人は関係ない。だが身体はその頃の習慣を覚えており、そろそろ疲れが出てくる頃だろう。今日は移動日としたいので、霊宝駅へと急ぐべきだが、その前に秦嶺山脈に少し入った頃城村へと寄り道を…

河南省を往く45

函谷関歴史文化旅游区のことをすこし書こう。新しく整備されたテーマパークといった施設で、古びたところは全くない。奥行きがあり、奥まで歩くのが大変ならば数人乗りのバッテリーカー(電瓶車)が待っている。てくてく歩いて行くと遊歩道のようになってい…

河南省を往く44

いや〜暑い。30度近くあるんじゃないかという気温だ。あんまり暑いんで帰りに何処か寄って見て行こうという意欲が無くなり取り敢えずホテルに帰って仕切り直しとする。 さて今日は、あさイチで打車すると感じの良い優しげな兄ちゃんが運転して函谷関歴史文化…

河南省を往く43

霊宝市2日目となる。ここは以前は虢略と呼ばれた地であったが、旧霊宝県がここに移動したため地名も変わってしまった。この地域の中心地であり大きな都会である。山月記に出てくる李徴が引退して詩作にふけったなどと言われてもピンと来ない。 この街の霊宝…

河南省を往く42

いよいよ河南省に入って来て本番の「河南省を往く」になってきた。旅も半分近くを過ぎ、毎日15,000歩ほどは歩いている。今日もたいがい歩いたが、ぐっすり眠ったので疲れもほどほどである。 寝入る前に今日の遠足で購入した「道口焼鶏」を一羽むさぼり喰らっ…

河南省を往く41

本村少将の死 北支那方面軍第1軍第69師団歩兵第59旅団長本村少将(戦死後中将に進級)は一号作戦の過程で発動された霊宝会戦の中で戦死した。旅団長の死とはどういう事なのだろうか? 戦史には、虢略の西北方の営田にて地雷により戦死を遂げたとある。まさか…

河南省を往く40

そうこうするうちに懐かしの客車が入って来た。成都西発、青島北行の直達Z316の渭南―霊宝を部分乗車することになる。軟臥車はほぼ満席で本数が減った分利用者密度は上がっているのかも知れない。 列車は隴海線を中原目指して駆け下りていく形になろうか。鉄…

河南省を往く39

いちど西太線を西安方向に逆戻りして黄河を再び渡り陝西省渭南市に入った。渭南北駅から在来線の渭南駅に白タクで移動。ゆんべ奮闘して微信支付が使えるようになったので、少しは心強い。微信のコードスキャンがしばらくわからず白タクのおっちゃんとあれこ…

河南省を往く38

まだ山西省にいる。運城の塩湖は見たし、次は高校漢文で出てきた鹳雀楼(かんじゃくろう)に行くことにする。駅で客待ちしてた運転手のおっちゃんに連れて行ってもらったが鹳雀楼というと日本人かという。それくらい多くの日本人が来ているのだろうが、今日…

河南省を往く37

昼はピータンと鵞鳥のレバーをつまみにビールをやっつける。再び駅まで戻りスマホ決済しようとしたらまたはねられた。慌てず別のカードに切り替えて事なきを得たがカード会社からメールが来ている。海外でカード決済を多用するとこういう安全装置が働くよう…

河南省を往く36

午前中に山西省運城に到着。高鉄の駅は運城北。例によって街からは離れた場所にある。タクシーで行こうと地下のタクシー乗り場に行ったらたくさんのタクシーが客待ち中。やって来たタクシー運転手、映画で見た人だって思った。韓国映画の「タクシードライバ…

河南省を往く35

いろいろあったが、いよいよウオームアップも終わり西安を後にする。いま、西安北駅から高鉄に乗って移動中だが、行き先はまだ河南省ではない。黄河を渡り山西省へと侵入じゃなくて進入する。 現在は太西高鉄客運専用線を徐蘭高鉄西鄭段と並行して走っている…

河南省を往く34

お腹もくちくなり、さてお得意の支付宝で支払いかなということで、手元の伝票を持ってレジに行く。伝票のバーコードをスキャンしたら35元の支払いが出来るはずだが、何と支払いに使うクレジットカードが通らない。あれっ?使えなくなったかと思い、大いに冷…

河南省を往く33

今夜が最後の西安の夜になる。昨日夕方に秦腔のさわりを少しばかり聴いて、あぁ良いな〜と思ったので、今夜は鐘楼近くの秦腔の芸術団体である「易俗社」の劇場まで出かけた。と言ってもホテルからは歩いて10分ほど。鐘楼のロータリーに面した郵電ビルの裏に…

河南省を往く32

陝西省歴史博物館から帰って来た。博物館は免費入場だが入るためには身分証の提示が要求される。外国人は身分証無いのでとりあえず入口手前の窓口に行きパスポートを提示する。同時になんか聞かれたがよくわかんないんでマゴマゴしてると後ろの兄ちゃんが「…

河南省を往く31

暇なんでタクシーの中で書いてるんだが、さっき突然車が急ブレーキと急ハンドルで何かを避けた。 後を振り返ると3車線の真ん中に止まっている車がいた。危うく追突するところだった。死ぬところでした。 その後、陝西省歴史博物館に行った帰り、路上でガチャ…

河南省を往く30

定番の観光地兵馬俑博物館をあとにして、鴻門之会の跡という場所を経由して陝西省歴史博物館まで。 客引きのおっさんが160元で行くって言うのでめんどくさいからお願いする。 鴻門之会は高校漢文の教材に必ず出てくる名場面。出典は司馬遷の「史記」項羽本紀…

河南省を往く29

昨日は西安市内でウロウロ時間を潰してしまった。だが過去の経験からするとコレは中国のスタイルに体を慣らす準備期間としてどうしても必要なロスなのだ。すなわちロスではないのだ。 新しい電話番号も貰って配車アプリを導入したがどうやら日本の電話番号で…

河南省を往く28

今日の朝、回民街の中にあった清朝の官員の居宅「高家大院」に行ったが、夕方から陝西省の秦腔の公演を同じ場所でやると掲示があったので電話屋に行った帰りに回ってみた。1830から公演開始とあって45元出して本日2度目の入場をする。 いや~女性1人と男性5…

河南省を往く27

兵馬俑行くつもりが、その前に電話番号もらおうなんて考えて電話屋回りをしてたら懐かしい中国旅行の泥沼に入って行くのがわかった。小さな店に行ってもダメで大きな営業店に行かないとSIMカード売ってくれない。まあそうだよな、というのは後知恵で本人はテ…

河南省を往く26

往く往くって全然河南省と関係ないことばかり書いている。西安入りして一夜明け、何も食べてないので苦しくなってきたから外出。なんか西安食べ歩き動画にいっぱい出てくる通りから、一つ入った「麻乃ホン飩」なる清真の店に入りそのまま屋号になってるワン…

河南省を往く25

なんとか西安咸陽国際空港にたどり着き、タクシーで西安市内のホテルに移動。西大街にある古いホテルです。洗面台の排水ができないなど不備もあるので明日クレームをと考えている。ただ俺の世代はなんというかクレームって基本的に言わない方で、まあ我慢で…

河南省を往く24

ようやく関空から上海の浦東空港にたどり着いた。入国審査が昔の虹橋機場を彷彿とさせて懐かしくなった。関空-上海ってあっと言う間に着いてしまうんだね。昔、伊丹から京大の先生方に混じって旅行した時もそうだったかな? 関空は雨だったので、途中は雲の上…

河南省を往く23

いよいよ第一歩を踏み出す。まずローカルの駅まで歩いて空港行きの電車に乗る。 ここまでは良いのだがが今回の最難関は函谷関じゃなくて関空までの飛行に用いるPeach航空だ。まあ普通に飛んでるんだろうけど、俺にとっては鬼門中の鬼門。遅れる、飛ばないで…

河南省を往く22

出発1日前。歯科治療に行き、一応仮に穴をふさいでもらい帰宅するが、昼飯に作ったパスタがもちもちすぎて詰め物が脱落。再度歯科医に行き塞いでもらう。歯科衛生士のおねいさんから、「スパイ容疑で捕まんないようにね」と囁かれる。気をつけます。 その間…

河南省を往く21

出発まであと2日となり、荷物の整理と買い物に奔走中。今日は洗濯用の石鹸を買った。ランドリーがあるホテルもあるので、自分で出来るものは自分でという方針。書類入れとして、物置に死蔵していた軍用の図嚢型の縦長ショルダーバッグを引き出して地図やら論…