imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

河南省を往く46

 中国入りして1週間が経った。労働者であれば公休日なのだが無職老人は関係ない。だが身体はその頃の習慣を覚えており、そろそろ疲れが出てくる頃だろう。今日は移動日としたいので、霊宝駅へと急ぐべきだが、その前に秦嶺山脈に少し入った頃城村へと寄り道をする。タクシーを呼んでもらおうとするがフロントのお姉さんはそんな村は知らないらしく鳩首会談中。そうしているまに出口にタクシーが止まったので、お姉さんが説明に走る。なんとか行ってくれることになり車は南に向けて田舎道を走る。やがて左右が切り立った崖に挟まれた小村に到着した。川を渡ると谷底の村、項城村である。


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 ここが本村少将指揮する地兵団が占領命令を無視して迂回包囲の体勢に入った後消息を絶ち日本軍左翼の突破力を喪失した場所になる。たとえ占領したとしても対岸の高地から集中射を浴びれば確保は困難であったと思われる。写真を撮り村を後にした。

 現在、駅で河南省新安県まで乗車予定のK292列車の改札待ちである。