imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

河南省を往く36

 午前中に山西省運城に到着。高鉄の駅は運城北。例によって街からは離れた場所にある。タクシーで行こうと地下のタクシー乗り場に行ったらたくさんのタクシーが客待ち中。やって来たタクシー運転手、映画で見た人だって思った。韓国映画の「タクシードライバー」に出できたユ・ヘジン氏ではないか!

 まあ、そっくりさんでしたが、運動中ずっと電話が鳴りっぱなしで笑いながら応対している。そのうち、後ろを振り向くとニヤッと笑って何かお願いする風なんだがよくわかんない。進路を外れたのでまあ、多分誰か乗せるんだろうと思ったら案の定路肩のおばさんを助手席に乗せた。多分奥さんだろう。

 目的地は河東塩業博物館で御当地有名な塩湖があるところで一度は見ておきたかったのでただの通過だが足を降ろしたわけだ。奥さん乗せたまま博物館に到着。遠回りした分安くすると言うが、まあお互い奥さんには頭が上がらない同士、メーター分支払いさせていただく。ニコニコ笑って分かれた後、博物館を探すが近くの大きな建物は展示部保護のため臨時休館とあり、ああまたかと思い塩湖の方にある城壁のような建物に近づくとこれが博物館であった。

 城門をくぐると目の前に広々とした塩湖が一望出来る。そばに立っていたおじいさんが何かいうがよくわからん。塩湖か?大きいなぁ!と言うとそうだ、塩湖だ、今は食べないで材料になっていると教えてくれた。なんとなくそれくらいはわかるんだが。日本から来たって言うと、リュック背負っているからそうだと思ったと言われた。

 この博物館は内容が濃く、塩業史の研究者なら行くべきだと思うが、多分みんな既に行ってるかな。

塩業博物館

 

塩湖を望む、と言いたいがモヤで霞んで向こうにあるはずの中条山脈も見えない。中条山脈の北麓が地殻変動で落ち込み、流れ込んだ海水が湖になり濃縮されてできたらしい。