imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

河南省を往く62

 最終日、上海のことを書くのを忘れていた。もう上海なんで河南省を往くでもないんだが、翌日は飛行機が12時発の関空行きなので、朝8時にはホテルを出たい。磁気浮上型のリニアモーターカーにも乗ってみたいで夜遊びもせずに早く寝ることにした。

 ただ、夕飯を食べるためにホテルを出て南京路を少し歩くうちにご飯食べたら少し写真撮りながら歩いてみようと気が変わった。

 ホテルは「錦江之星」チェーンに入った「東亜飯店」。ここも80年代に泊まった記憶がある。戦前からの古い歴史のあるホテルだ。中は近代的に改装されており、デパートと一緒にビルの中に入っている。

東亜飯店の入るビル

 このビルの向かいに北京ダックの「燕雲楼」が入るビルがあって、そこにするか広東料理の「新雅粤菜館」にするか迷ったが、前者に決心す。職場の同僚たちと夏休みの旅行で北京から出入りしていた頃は、夜になると「あ~、夕食どうしますかね?」などと誰かが切り出すと「う~ん、やっぱりあそこか?」「いや、あそこって・・・。」「分かってるくせに言うなよ。ダックだよダック!」などとひとしきり茶番めいた会話がありそれこそ「北京飯店」のダックから始まり、「便宜坊」だイヤ「全聚徳」だと三日三晩北京ダックを喰らったことを思い出した。上海に来たらやはりここだろう。というわけですなわち登楼。8階だかがメインの入り口で服務員が席まで案内してくれる。

 一人で宴席のような料理を喰うのは中々大変だという話は以前に書いたが、メニューが広げられるとついつい2・3品頼まないと落ち着かなくなってしまう。食べられるわけないのに、フードロスの問題もあるのに・・・。

 とりあえずダックだけでも完食しようと思った。

 

 たらふく食って外に出たが、何か外を歩くと二階建てバスが止まっている。乗務員に交渉してその場で切符を発行してもらい乗車。バンドの方を通りぐるっと回って豫園を通ってまた元の南京路に戻ってくる周回遊覧バスだ。

遊覧バス

 まあ、別にどうと言うこともない普通のバスでした。乗車中に気づいたのだが街路にまだトロリーバスの架線が張られていることだ。まだ走っているのだろうか?

 このほかに南京路には多数の客車を連結した遊覧電車が走っている。もちろん先頭のバッテリーカーが牽引する路面電車まがいのものだが運賃は10元。

 ホテルの前には上海市公安局の移動交番が店開きしている。人通りは多いが治安は良好のようである。交番車の前に直立不動の警官が二人立っている。公安の威厳を体現したようなキリッとした若者二人が警戒中だ。写真撮って良い?ってジェスチャーで聞いたら右の若者がコクッと頷いたので撮影。

警戒中の公安職員

 ポツポツ雨も降ったり止んだりの天気だったが、短時間の上海ナイトを楽しんだ。

 ホテルに戻り、「「錦江之星」チェーンって錦江飯店と関係あるのかな?」とか「錦江倶楽部ってまだあるのかな?」とか考えているうちに寝入ってしまった。

Nikon D800 AF-S Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G