imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

河南省を往く49

 今日は日曜日。観光都市洛陽は大変なにぎわいで、多くの女性が漢服を着て街中を闊歩している。俺は昨晩洛陽の中心地にある中州国際飯店に投宿した。多分1950年代にロシア人技術者を泊めるためか、その後に外貨獲得のために建てられたか、そういう匂いのするホテルである。

 1980年に訪中した時には、街灯の少ない街の中にひときわ明るく照明を煌めかせ、多くのタクシーが出入りする外国人用のホテルというのがあった。その特徴はロシア人向けにベッドもバスタブも超巨大。そしてエレベーターホールには鍵を預かる係がいて結構な権力を持っていた。

 現在は色々改築されているが、その当時の記憶を思い出させる造りなのだ。

 昨日はそこから街に出かけ漢服着た皆さんが行き交う雑踏に揉まれて疲れて帰ってきた。改めて言う。本当に人が多い。

 今日はその喧騒を離れて龍門石窟の対岸のホテル「東山賓館」に来ている。流石にこのクラスのホテルになると人が少ない。対岸の龍門石窟からはたくさんの人波とクラクションが途切れ途切れに聞こえてくるが、この東山賓館の庭園にある池の畔の四阿には誰も来ない。人のいない静かな環境で時間を過ごすのは何日ぶりか。

 思わず溜まっていたブログ記述を一挙にやっちまった。

 と思ったら人が集まってきた。そいうことだ。