いろいろあったが、いよいよウオームアップも終わり西安を後にする。いま、西安北駅から高鉄に乗って移動中だが、行き先はまだ河南省ではない。黄河を渡り山西省へと侵入じゃなくて進入する。
現在は太西高鉄客運専用線を徐蘭高鉄西鄭段と並行して走っているが、渭南で別れ北へ向うことになる。
天気は曇りでかなりモヤというかガスがかかり視程は悪い。
西安北駅では発車40分前に到着したが、余裕がある感じでもない。駅入口の警備にパスポート出すとディスプレイにちゃんと俺の顔写真と今後の乗車予定が出てくる。必要な部署には必要な情報が共有されているということだ。
改札時間前に「老・幼・病・・・」という有人のゲートがあき、優先改札が始まったが便乗してパスポートを出すと通してくれた。昔のことを言ったらアレだが、ガイジンさんは駅の貴賓室に通されてお茶が出るとか、バスでホームまで乗り付けるとか、傍若無人のふるまいだったな。今はささやかに傍若有人で人目を気にしながらだ。
間もなく黄河を渡り永済に入る。戦時中の勢力で考えると日本軍の支配下に入ることになる。関中を狙ってもついに手が届かなかったわけだが、意外に近いので驚かされる。中国第八戦区軍は延安と駆け引きしながらも必死で関中を守り抜いた。