imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

河南省を往く20

出発まであと5日。どこかに放りっぱなしのザックを発見して装備を詰め込む。サブザックと、薬、ティッシュ、電池とコード、地図、スマホ2台と洗面道具。あとは着替えとパスポートを入れればとりあえず出発可能になるはず。 なんとなく北京放送の日本語放送を…

河南省を往く19

歯が痛い 出発まであと一週間を切ったというのに、以前から左の下の奥歯が時々うずいていたのがここに来て暴れ出した。 前回は1月に一週間くらい病んで、鎮痛剤を飲んでごまかしたが、そのうちに痛みが引いていくので歯科医に行っても「また痛くなったら来て…

河南省を往く18

今日は「中原趟將」に並ぶ俺の中の河南省理解というか開封市理解のためのチャンネルを一つご紹介したい。それが「菊城小微」さんである。市内の小学校の近くで子ども相手の食い物屋を開いたらしいが最近は開封市内はおろか近郷近在の農村や割と遠くまで出か…

河南省を往く17

どんどん旅行記から離れていくんだが、まだ出発してないんでしょうがない。前回の抗日テレビ劇の中で中国人俳優の日本人将校が「そうか、よ~し!」っていうのを流ちょうに話す件だ。 中国の日本語の先生がいい塩梅に紹介してるのでご案内します。 mbd.baidu…

河南省を往く16

出発まであと9日だ。不安でしょうがない。 雑談を書く。近年中国を歩くと、面と向かって罵られたりはしないが、特に地方で「鬼子」と囁かれたりした経験は無いだろうか。俺はある。昔は「日本人」だったが2019年には「鬼子」の囁きが聞こえた。河南省鉄門鎮…

河南省を往く15

NikonのD800Eのマルチセレクターボタンがふにゃふにゃになってしまった。多分ボタン裏のゴムが劣化してしまい破損しているんだと思う。AFのターゲットをセレクトするのに多用するから壊れやすいんだなと・・・。中国から部品のゴムパッドを買ったのでいずれ…

河南省を往く14

出発まで10日となると、いろいろ動きも出て来る。中国国内を移動するための鉄道切符購入が14日前から可能になるので、大分以前に予約した切符が次々と購入済の知らせが入って来る。 trip.comに予約をリクエストしていた切符はe-tiketなので身分証であるパス…

河南省を往く13

出発まで2週間を切った河南省への旅だが、今回の旅程を載せておく。 関西国際空港-上海浦東空港-咸陽国際空港 西安泊 兵馬俑博物館・鴻門宴景区 西安泊 八路軍駐西安弁事署・陝西歴史博物館・西安碑林博物館 西安泊 西安北-運城北-永済北 解塩池・鸛鵲楼…

河南省を往く12

商於 商於(しょうお)の地とは中島敦「山月記」の舞台となる地名であり、これもまた現在の河南省にある。 李徴の友人、監察御史である陳郡の袁惨がここに宿った。袁惨は勅命を奉じて嶺南に使いする途上であったが早朝人食い虎が出るので出発を遅らせようと…

河南省を往く11

虢略 虢略(かくりゃく)と言えば高校国語教材の定番である中島敦の「山月記」に出てくる地名である。虎に変身して異類の身と成り果てた隴西の李徴の蟄居先であった。 この地名は現在はなく、新たに霊宝市の名を以て呼ばれている。旧霊宝県城はそれこそ弘農…

河南省を往く10

訪中するというと「大丈夫なの?」とか「捕まったりしない?」という割と定型的な質問が来る。いや、大丈夫だろうと思う。 今回の訪中でカメラを持って行くがどれを持参するか悩んでいる。例の間諜防止法やら測量法やらの関係でGPSで撮影位置を記録する装置…

河南省を往く9

「河南省を往く」とは言い条、なかなか出発しないのがじれったいところだが、河南省と言えばデリケートな話題になるが他省人からの酷い差別についても触れねばなるまい。 20年も前になるが、とにかく北京あたりでタクシーに乗っていると前を走る車が河南ナン…

河南省を往く8

google mapの衛星写真と百度地図の衛星写真を比べてみた。 比較している場所は前のページの東文研紀要所載の「魏函谷関」擬定地である。黄河に注ぐ弘農河の左岸台地に切り込む地溝の入り口を著者の塩沢氏は魏函谷関の位置と考えているようだ。 まずgoogle ma…

河南省を往く7

旅行に必要な地図は前回紹介したが、いま旅に備えて整理中の書籍がこれである。 1.防衛庁防衛研修所戦史室著 戦史叢書 一号作戦 河南の会戦 2.東亜同文会発行 支那省別全誌 第8巻 「河南省」 支那省別全誌 第八巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション …