imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

日中戦争

河南省を往く57

もう間もなく河南省を離れ、錫山県、江蘇省に入る。車窓の外は曇りだがただ曇っているというだけではないただ事ではない視程の悪さで、スティーブン・キングの小説にあった霧の中から異世界の怪物が人を襲うみたいな怖さがある風景だ。 などと言っている間に…

河南省を往く41

本村少将の死 北支那方面軍第1軍第69師団歩兵第59旅団長本村少将(戦死後中将に進級)は一号作戦の過程で発動された霊宝会戦の中で戦死した。旅団長の死とはどういう事なのだろうか? 戦史には、虢略の西北方の営田にて地雷により戦死を遂げたとある。まさか…

河南省を往く24

ようやく関空から上海の浦東空港にたどり着いた。入国審査が昔の虹橋機場を彷彿とさせて懐かしくなった。関空-上海ってあっと言う間に着いてしまうんだね。昔、伊丹から京大の先生方に混じって旅行した時もそうだったかな? 関空は雨だったので、途中は雲の上…

河南省を往く22

出発1日前。歯科治療に行き、一応仮に穴をふさいでもらい帰宅するが、昼飯に作ったパスタがもちもちすぎて詰め物が脱落。再度歯科医に行き塞いでもらう。歯科衛生士のおねいさんから、「スパイ容疑で捕まんないようにね」と囁かれる。気をつけます。 その間…

河南省を往く17

どんどん旅行記から離れていくんだが、まだ出発してないんでしょうがない。前回の抗日テレビ劇の中で中国人俳優の日本人将校が「そうか、よ~し!」っていうのを流ちょうに話す件だ。 中国の日本語の先生がいい塩梅に紹介してるのでご案内します。 mbd.baidu…

河南省を往く16

出発まであと9日だ。不安でしょうがない。 雑談を書く。近年中国を歩くと、面と向かって罵られたりはしないが、特に地方で「鬼子」と囁かれたりした経験は無いだろうか。俺はある。昔は「日本人」だったが2019年には「鬼子」の囁きが聞こえた。河南省鉄門鎮…

河南省を往く13

出発まで2週間を切った河南省への旅だが、今回の旅程を載せておく。 関西国際空港-上海浦東空港-咸陽国際空港 西安泊 兵馬俑博物館・鴻門宴景区 西安泊 八路軍駐西安弁事署・陝西歴史博物館・西安碑林博物館 西安泊 西安北-運城北-永済北 解塩池・鸛鵲楼…

河南省を往く7

旅行に必要な地図は前回紹介したが、いま旅に備えて整理中の書籍がこれである。 1.防衛庁防衛研修所戦史室著 戦史叢書 一号作戦 河南の会戦 2.東亜同文会発行 支那省別全誌 第8巻 「河南省」 支那省別全誌 第八巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション …

河南省を往く6

「河南省を往く」ためのツールその1。 地図がないとどうしようもないので、前回の訪中で紙製の地図を贖っておいた。購入場所は河南省開封市の北書店街。人民交通出版社の「実用交通中国地図冊」と中国地図出版社の「目的地地図 河南省交通旅游図」。いずれ…