imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

河南省を往く54

 毎度つまんない旅の記録を読んでいただいているわけだが、皆さんの貴重な時間を浪費させているようで心苦しい。しかしvisa無しでの渡航が出来ない今の中国の旅行事情をお伝えして訪中を今後考えている方の参考の一つにでもなれば望外の幸せというものだ。

 さて、当初非常時に備えて日本円も持ち込み人民元に兌換をしようと考えていたが、西安の銀行に行き両替を頼んだところ「うちではやっていないから工商銀行に行け。」と言われて面倒くさくなりそのままだ。人民元は1元も所持していない。

 日本を出る前に支付宝での支払いができるようにカードの登録をしておいた。これもカード会社の都合で突然支払いが出来なくなる故障が生じたので、複数枚のカードを持参して必要に応じて登録すると良いと思う。

 基本的に日本で使用している携帯の電話番号があれば大丈夫だ。SMSが必要な暗証を流してくれる。

 さて、旅の途中で微信での登録が可能になったのでそっちを専ら使用している。外貨との交換手数料が免費になるとかで若干有利なのかもしれないし、支付宝よりは普及の度合いは高いようだ。数年前に日本でアカウントを作成したが執拗に現れる「誰か使用中の友人から確認の手続きをしてもらえ。」というメッセージとともに先に進まなくなってしまった。そんな友人知らないし、こうなったらお寿司屋さんで板前やってる中国人に頼もうかとおもった。しかしそのために寿司食うのもどうかと思い諦めていた。しかし訪中後、改めて1からアカウントを作成してみると普通にカードの登録もできて今に至る。これは便利だ。移動して行くに連れてバスや地下鉄など必要なツールが呼び出され都度登録すると(使用可能なものは)使用可能になる。使用可能なものはというのは中国の身分証が無いと登録できないものがあるからだ。例えば洛陽の地下鉄はダメでバスはバーコードを取得でき使用できた。

 日本の「デジタル改革」が進まないのは、例えばマイナンバーカードが別に便利ではないのと、何か利権のようなものの臭いがしてオリンピックや万博のように「中抜き」とか「税金の無駄遣い」といったおなじみのワードによって国民の信頼を得ていないからだと思う。マイナプラスだっけ?普及のために何兆円も注ぎ込んだが、全部税金だ。官製のプロジェクトは税金さえ注ぎ込めばなんとかなると思っているフシがある。更に担当大臣の人を馬鹿にしたような不遜な態度も大いにマイナス要因になっているだろう。

 中国のデジタル化が進んでいるのはひとえに便利だからである。複数の企業が競争でユーザーの要求に応えて様々なサービスを盛り込み実現していく。便利なものは発展するしそうでないものは淘汰される。

 両者見比べてどちらが資本主義的で社会主義的かわかるだろう。ここから先は書かない。