imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

河南省を往く53

 開封のホテルを出て、北に歩くと劉少奇記念館などがある。しかしここも開いていない。さて、劉少奇は名誉回復したんだっけか。よくわからず。後で調べる。

 って調べたら俺が初めて訪中した1980年に名誉回復していた。

 迷惑考えずに押し掛けたら悪いよなと思って、可能ならば最後に行こうと思っていたyoutuber「菊城小微」さんと「菊城探味」さんの店がすぐ近くの理事庁街だったので急遽訪問、というか急襲す。黄色い看板の「童年炸串」さんがそれ。
f:id:imaginegargle:20240401184630j:image

 店内には旦那さんが下校する小学生のための準備をしていたが来意を告げると喜んでくださった。まあこういうときは「いつも日本から拝見しています。」くらいのやり取りになってしまう。この方、非常に優しい良い方で月曜日で博物館が開いてないのを気の毒がって向かいにある博物館を見せてやるよって言う。

 えっ、向かいに?

 そこには开封市汴京灯笼张民间艺术博物馆という看板が掛かった重厚な建物が建っていた。百度地図のストリートビュウでこのあたりは何度もウロウロしていたので「これは灯籠やさんなのかな」思っていたら、それだけではなく灯籠をはじめ民間芸術の博物館であった。

 たまたま店の前を通りかかった一人の紳士を彼は呼び止め「日本から来たのがいるんだが、見せてやってくれないか」と話をしてくれた。早速その紳士は俺を中に入れてくれていろいろな収蔵物を見せてくれた。

 そのコレクションはものすごい数の木彫の板であった。家の改築などで出てくる古い家具や建具の部品を収集して保存している。そのご自身は紙を貼った精緻な灯籠を制作する伝統芸術伝承者である張俊濤氏であった。


f:id:imaginegargle:20240401184722j:image

 そこで氏が製作したたくさんのパンフレットを頂き、その後キリスト教会があるから案内するよと言われてお言葉に甘え連れていって頂いた。カトリックの教会で記憶をたぐると1985年に一度河南大学の先生に連れてきて頂いたことがあった。本当に美しい教会で案内してくれた女性信者の方にそれを伝えると嬉しそうに微笑んでおられた。


f:id:imaginegargle:20240401184748j:image

 明日は行きそびれた博物館を回ろうと思う。