imaginegargle’s blog

中国文明の揺籃である河南省への旅の準備とその旅路について記すブログ

河南省を往く3

 「河南省を往く」ためには、まず中国の観光ビザを取得しなけりゃいけない。以前は15日以内ならビザ免除で入国できたが、現在はコロナが明けてもビザ取得は必須だ。更にそれ以前は旅行業者に代理で取ってもらうことが出来たし、なんだったら香港までパスポート送って公安部からビザをもらうことも出来た。

 でも今は直接領事館まで出向いて旅程表と予約の書類なんか一式出さないと発行してもらえない。在所の管轄が新潟の領事館なので一泊かけてビザを取得してきたよ。日本酒美味しかったし問題ないんだけど。必要書類はまずネットから申請書を入力して、顔写真もアップロードして送る。その後申請書をダウンロードして印字したものに旅程表。旅程表通りのホテル予約票と往復飛行機のチケット予約票。あとパスポートを持って領事館に行き書類チェックしてもらったらお金払って顔写真と指紋取られて終わり。

 自分で撮影した顔写真と万一はねられたらと心配になって業者に撮ってもらった顔写真を持参したが、オンラインで申請した時にアップロードした顔写真がパスしてるので不要です、とのこと。ここでだいぶ時間とお金をロスしたわけだ。

 

 仕事で行き来する人たちは大変だろう。早く外交当局同士で決着付ければいいんだけどまあ無理だろうな。日本が互恵平等で中国公民にビザ無し渡航を認めれば中国も旧に復して15日間のビザ無し入国を認めようが、我が国にその気配はない。一方でこれに音を上げているのが我が国の企業側である。ちょっと出張と言っても商務用の所謂Mビザを取らないと業務ができない。愚考するに、解決法は先に書いたように中国人にも同じようにビザ無し渡航を認めるしかない。インバウンド頼みの本邦としてはむしろ需要喚起になるので良いのではないか。関西万博もあるし。

 さもなければ外交で何か譲歩するしかないだろう。例えば福島第一原発事故の「処理水」の海洋投棄を止めるという判断だ。相手は東京電力という一企業だから経団連が束になって説き伏せれば良いだけの話なんだがさて。